人探しの手掛かりはパソコンにあり
探偵の仕事の中でも人探しに関する依頼は多いのですが、人探しに関する依頼の中でも特に難しいのが家出調査です。
家出調査は調査対象となる家出人本人の意思で行方をくらませていることが多く、証拠が隠滅されたり足取りをつかまれないようにしていることが多いため、プロの探偵でも容易に調査できない難しい調査です。
それでもプロの探偵ともなれば、あらゆる方面からのアプローチによって家出人の調査を行います。
今回はプロの探偵に学ぶ人探しの方法について解説します。
人探しで最も重要なのは、早期の調査です。家出の理由に関わらず、手がかりは時間とともにドンドン失われていってしまいますし、時間が経てばそれだけ家出人は遠くに隠れてしまう可能性が高まります。
あまり考えたくはありませんが、自殺の可能性も捨てきれない以上、一刻も早く調査を開始することが本人の安全を確保することに繋がります。
家出調査の基本は、残された痕跡を調査して行方の手掛かりになりうる情報を収集することから始まります。
本人の意思で家出をした場合はめぼしい証拠は処分されてしまっていることも多いのですが、完璧に証拠を消すことは素人ではなかなか難しく、プロの探偵であればわずかな痕跡からでも行方の手掛かりを探すことが可能です。
パソコンにはたくさんの証拠が
家出をする人物は衝動的な失踪でない限り、何らかの行くあてがあって家出をしています。
未成年の場合は一時の感情によって家を飛び出してしまうことも少なくありませんが、成人の家出の場合は必ず家出をする前に行く先や今後のことを調べてから家出を実行しているものです。
例えば、パソコンの検索履歴などは、人探しでの足取りをつかむための絶好の証拠です。
家出人は家出の計画にパソコンを利用している可能性が高く、家出先の情報や新しい住まいの手配など、必要な情報がパソコンの検索履歴から引き出せる可能性があります。
用心深い家出人であれば検索履歴などを消去している可能性もありますが、ブラウザのお気に入りから趣味や行動履歴など、個人の性格をつかむための手掛かりを入手することも可能です。
ブラウザの訪問履歴や検索履歴は消去していても、パソコンにはそれなりの手掛かりが残っていますから、パソコンを利用しているのであればそこから家出人の足取りをつかむ手掛かりを発見できるでしょう。
必要なチケットの手配をネットでしている可能性もありますし、宿の手配などの手掛かりがつかめるかもしれません。もしメールが残されていれば、非常に有力な手掛かりになります。
ページ上に戻る